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昨日あんなことがあったから、学校へ行くのは億劫だった。


だけど行かないワケにはいかない。


1日経って怪我はすっかり良くなっていたし、これを言い訳に休むこともできなかった。


重たい気持ちのまま玄関を開けると、そこにツグミが立っていてあたしは目を見開いた。


「ツグミ、なんで……?」


「昨日の昼中庭に来なかったから気になってさ」


ツグミはそう言い、怒ったように頬を膨らませた。


「あ……ごめんね……」


あの後あたしは1人で渡り廊下へ行き、そこでお弁当を食べたのだ。