ノートの上にポタリと涙が落ちてシミができた。


あたしはそのシミを指先でぬぐい、ノートを開く。


頑張っても追いつけなくて、できなくて、結局いつも一人ぼっちになってしまう。


「こんなの、もう嫌だよ……」


そう呟き、あたしはペンを握りしめたのだった。