うそつきペン

「さすがにそれはないんじゃない? うちの学校、その辺はちゃんとしてるから」


ツグミの返事に今度はガッカリしてしまう。


でも、それもそうか。


走っている間に簡単に家に帰られたらその後の授業も困るだろうし。


「でも、ツグミと一緒なら大丈夫だよね」


あたしはそう言い、ツグミの手を握りしめたのだった。