うそつきペン

こんなのまだイジメじゃない。


よくあるイジリだ。


自分にそう言い聞かせてみても全く効果はなくて、1人の帰り道では涙が滲んできてしまった。


たったあれだけの経験で泣いてしまうなんて情けない。


そう思うのに、唇を食いしばってみても我慢ができなかった。


公園に立ち寄って気持ちを落ち着かせ、笑顔の練習をしてようやく自宅へと急ぐ。