「春子に聞かれたらどうするの」


「別にいいじゃん。本当のことなんだから」


ツグミはそう言ってカラカラと元気な笑い声を上げた。


その笑顔を見ていると、なんだかイチイチ悩んでいる自分が馬鹿らしくなってくるのも事実だった。


「それよりさ、今日の放課後遊びに行かない?」


「遊びに?」


放課後に遊びに行くことはよくあるけれど、ツグミはバスケ部に入っているのでこうして誘ってくることは珍しい。


「商店街に新しいお店ができたんだって」