「だけどさ、女子高生にお金を払って盗撮するなんて最低じゃん? 罰が当たって当然だし、あたしそれほど悪い事したとは思ってないんだよね」


ツグミはペラペラと弁解を述べる。


その勢いに気圧されてしまいそうになりながらも、あたしは「それは違うよ」と、答えていた。


「確かに相手も最低だけど、だから動画を撮って流出させるなんてさ――」


そこまで言った時、頬に鋭い痛みが走っていた。


一瞬なにが起こったのかわからずに混乱する。


見るとツグミは立ち上がり、あたしを見下ろしていた。


「ツグミ……?」


「いつまでも良い子ぶらないでよ。気持ち悪い」


あたしの頬をぶったツグミは一言そう言い、あたしを残して行ってしまったのだった。