「その男に掴まりそうになって逃げて、階段から落ちたの」


その言葉に胸が痛くなった。


「……そうだったんだ」


「だけど、それは自分のせいだから」


ツグミはそう言って口角を上げて自嘲的に笑って見せた。


夕子も自業自得だと言っていたっけ。


「ツグミはなにか悪い事をしたの?」


そう訊ねると、ツグミはまた頷いた。


「動画を撮影して、ネットに流した」