うそつきペン

それから一分も待たない間に朱里ちゃんは春子を連れて戻って来た。


丁度と入れの中には誰もいない。


「アユリ、外を見張っててくれる?」


「わかった」


あたしは頷き、トイレを出てドアの前に立った。


中からは朱里ちゃんの怒鳴り声が聞こえて来る。


「アユリ、何してるの?」


偶然通りかかったツグミが不思議そうな顔をしてそう声をかけてきた。


「ちょっとね」


そう言って笑顔を浮かべる。