うそつきペン

☆☆☆

「春子のやつ絶対に許さない」


休憩時間のトイレで朱里ちゃんが顔を真っ赤にしてそう言った。


「朱里ちゃんの気持ち、すごくよくわかるよ」


一緒にトイレに来ていたあたしはそう言った。


「隆二の優しさに付け込んで甘えてるよね」


「アユリもそう思う?」


「もちろんだよ。隆二があんなにボロボロにならなきゃいけない理由なんて、ないもんね」


あたしがそう言うと朱里ちゃんは何度も頷いた。


「ちょっとここで待ってて。春子を連れて来るから」


朱里ちゃんはそう言うと足早にトイレを出て行ったのだった。