うそつきペン

あたしは下唇をかみしめていた。


あの時、うそつきペンを使わずにいたらあたしが隆二に助けてもらえていたかもしれない。


そんな考えが浮かんできていたのだ。


隆二のことは別に好きじゃない。


けれど、誰かのために頑張っている隆二はカッコよかった。


朱里ちゃんはまだ何か言いたそうにしていたけれど、ホームルームを告げるチャイムが鳴りはじめてあたしたちは仕方なく自分の席へと戻ったのだった。