「わからないよ……」


うそつきペンのことなんて口が裂けても言えない。


だからあたしは春子から視線を逸らせ、心を悟られないようにした。


「あたしはイジメられるようなキャラじゃない! イジメられるのはあんたの方でしょ!?」


きっとその通りなんだろう。


あたしだって、自分みたいな性格のクラスメートがいたら見ているだけでイライラしてしまうかもしれない。


でも、だからってイジメていいわけじゃない。


「春子は、あたしがターゲットになればいいと思ってたの?」