うそつきペン

「カンニングなんてしてません」


春子はハッキリとした口調でそう言い、数学の女性教師を見る。


「みんなはテストに戻って」


先生はそう言い、春子へと近づいていく。


夕子はその様子を笑顔をたたえて見つめていた。


あたしは嫌な予感がしてシャーペンを握る手に汗が滲んで来た。


「浅見さん、席を立ちなさい」


先生の厳しい声が聞こえて来る。


春子は「カンニングなんてしてません」と言いながら渋々席を立った。