うそつきペン

☆☆☆

次の授業は数学だった。


予定通り10問ほどのテストが配られ始めた。


しかし、問題を見た瞬間あちこちから唸り声のようなものが聞こえて来た。


小テストと思えないくらい難しい問題がズラリと並んでいる。


「嘘でしょ……」


そう呟いてため息を吐き出した。


「なんでこんなに難しいんだよ」


真治がブツブツと文句を言っているが、テストはもう始まっている。


制限時間はたったの15分だ。