「今日はやけに積極的だな」 「ふふ、なんででしょうね」 「今日のお茶会の話しを帰ったらしてくれるか?」 「それは毎度言ってますが、女の子だけの秘密ですから言えません」 意地悪にそう言うと、今度は魔王様からキスをしてきた。 黒いつむじ風が巻き起こり、足元には魔法陣が描かれる。 「さあ、帰ろうか。 俺の可愛らしいお姫様」 一つこくりと頷くと風は私達を包み込みながら、魔法陣の中へと私達は吸い込まれていく。 ふと屋敷を見ればまたねと小さく手を振る蔦がそっと、私をお見送りしてくれていた。