それから、近所の公園でぼうっとしていた。

気づいたら夜だった。

このまま、逃げたい。

現実から。

「りか?どうした?」

振り返るとジャージ姿の清汰がいた。

「清汰。。ごめん。」

泣いてしまった。

「ごめんね。伝えれなかった。」

「何があった?」

「あのね。」

佐川の好きな人に会ってしまったことを言うとそっと肩を撫でてくれた。

「ホントにごめんね。」

「お前が謝ることじゃねぇよ。」

「ごめんね。清汰。」

「りかは頑張ったよ。」