「よう。」

「何してるの?」

「お前と帰ろうと思って。」

「え?」

「試合の日、話せなかっただろ?」

「分かったから。とりあえず、場所変えない?」

私には周りの視線が耐えられなかった。

その中に清汰がいたなんて思ってもみなかったけど。

「清汰いいの?大事な幼なじみ取られてるけど。」

「よくねぇーよ。本当は奪って逃げたいよ。でも、部活中だろーよ。」

「よしよし。肉まん奢るから元気だせ。」

「はっし~!」