「西牧さん?どうしたの。」

「え、あ。うん。大丈夫。用事思い出したから帰るね。」

「待って。」

走って帰った。

会いたくなかった。

会いたくなかった………!

日野さんに。

佐川の好きな人に。

こんな思いをするなら、好きにならなきゃ良かった。

なんで、なんで?

私だけ、こんな思いしなきゃいけないの?

私だけ。。

もう、嫌だ。

何もかも嫌だ。

恋なんてしなきゃ良かった。