叶わなくてもいいから、恋したい。

今日も塾か。

椎名ちゃんに心配かけちゃったな。

「りか、大丈夫?」

「昨日はごめんね。」

「いいよ。辛くなったらいつでもいいなよ。」

椎名ちゃん~(泣)

「ありがとう。」

「あ、佐川じゃん。」

椎名ちゃんの目線の先には佐川がいた。

「よお。」

「……………」

「無視かよ。」

じゃあ、どうしろと!?

「翔輝!ももの隣に座ってよ。」

九条さん…………

顔を見るだけで嫉妬しちゃう。

これが恋ってものなの?

「椎名ちゃん、私行くね。」

「ちょっ。りか!?」

「どこ行くんだよ。」

ついてこようとする佐川の手を九条さんは引っ張った。

「翔輝はいっちゃだめ。」

「離せよ。」

「いや。」

「離せ!」

佐川は九条さんの手を振り払ったがまた掴まれたままだった。

さらに強く振り払い、こっちに向かってきた。

やばい追い付かれる。

そんなこと思っているとやっぱり追い付かれてしまった。

佐川は私の腕を掴んだ。

「なに。」

「なんで、逃げたんだよ。」

「分かるでしょ。」

「桃華のことだろ。お前が動揺してどうする。関係ないだろ。」

関係ありまくりだよ!

「そーですよ。どうせ、関係ないんだから。」

嫌な感じだったかな。

「んな言い方すんなよ。」

そっちが言ったんじゃん!

「わかんないよ。。。」

「は?」

「わかんないよ!!」

そう叫び再び逃げた。

塾の近くの公園に行った時、やっと冷静になれた。

なんで、あんなこと言ったんだろ。

最悪。消えたい。

落ち込んでると見たことのある人影が公園の入り口にあることに気づいた。

もしかして、佐川!?

「りか?大丈夫?」

椎名ちゃんか。

「佐川!?って思ったでしょ。」

「その通りデス。」

「まあ、いいわ。今、話せる?」

「いいかな?」

「もちろん。」

それから、椎名ちゃんに一通り話すことにした。