叶わなくてもいいから、恋したい。

仲いいのも私だけでいいのに。

なんで!なんでよ!!

必死に涙をこらえて歩いていると急に腕を掴まれた。

「佐川………」

「……はぁ……なんで……はぁ……帰るんだよ……」

走って来たのか息がきれていた。

「そんなのなんでもいいじゃん!」

「心配するだろ…………」

なんで心配する必要があるの?

「塾は?」

「サボったけど。」

佐川が!?

どうして?

「あの子は?」

「あの子って桃華か?」

「うん。」

「置いてきたけど。」

驚いて固まっていると、佐川は言った。

「桃華のこと、そんなに気になるの?」

気になるよ!そりゃ!

「まあ。」

「あの写真も見たしな。お前。」

言おうか悩んでいるようだった。

しばらくして吹っ切れたようにいった。

「いいよ、今から話す。」