清汰side

俺はりかの事が好きだ。

だから、佐川にあんなこと言われてすごくうざかった。

んなこと、わかってるっつーの。

俺だって焦ってるよ。

今日は佐川と話さなきゃいけない。

りかの事どう思ってるかすげー気になるしな。

えっと、確かここだったよな。。。。

あ、いた。

「佐川、ちょっといいか。」

「多賀谷。。。なんだよ、いきなり来て。」

「りかの事で。」

「なるほど。そういうことなら分かった。」

俺達は人の多い校門を後にし、近くの小さな公園に行った。

「で、西牧の事で何か?」

「俺はお前に負けねぇ。りかもサッカーも勉強も勝ち取ってやる!」

「そんだけ?」

「そうだけど。」

佐川は少し笑った。

「西牧は幸せだな。」

「は?」

「勘違いしてるようだけど、俺、西牧のこと恋愛対象として見てないんだけど。」

「じゃ、じゃあ。あの言動の数々はどう説明するんだよ。」

「気分?」

ますます、こいつの事わかんねぇ。

「ま、好きになったらアピールすっけどな(笑)」

「お前っ!」

なんとなく、りかがこいつといる理由分かった気がする。