叶わなくてもいいから、恋したい。

もうすぐ日が暮れる。

そろそろ帰らないとな。

時間って早いな。

「じゃあね。」

そう言って帰ろうとしたその時。

翔輝が鞄から何かを取り出した。

ん?

「りかと俺が初めて話したのが去年の今日だろ?」

「うん。」

「もし、話してなかったら今もこうしてなかったかもしれない。」

つまり?

「はい。」

渡されたものを見ると可愛らしいネックレスだった。

「好みとか分かんないけど。」

好みとか関係ないよ。

翔輝がくれたものなら何でもいい。

「ありがとう。」

「良かった。」

「翔輝からもの貰ったことって今日が初めてだね。」

「そういえば、一回も無かったっけ。」

去年も今年も初めて記念日かも。