「私ね、清汰のこと好きだよ。幼なじみとして。」

幼なじみとしてと言った時に清汰はビクッとした。

「今の清汰の言動でドキドキするの。」

自分でも何が言いたいのか分からない。

「でもやっぱり佐川が好きなの。」

涙が出てきた。

「それは絶対に変わらないの。」

声がぶるぶると震えていた。

「ごめんね、今まで気づかなくて。………ごめんね。」

清汰をぎゅっと抱きしめた。

「ごめんね。本当にごめんね。」