「じゃじゃーん!清汰、りか可愛いと思わない?」

椎名ちゃんやめて。

清汰、固まってるから!

「か、か、可愛くもなくもなくもない。」

「どっちよ!はっきりしな。」

「おお!西牧さん、可愛いじゃん。」

そう言うはっしーをなぜか清汰が殴った。

「ってぇな。お前の代わりに言ってやっただけだろ。」

「自分で言うから、はっしーは言うな。」

清汰は私の前まで来て、ゆっくり口を開いた。

「り、りか。。。。」

「ん?」

「その服、に、似合ってるぞ。」

改めて?

「それはどうも。」

「あの、さ。俺と一緒に回らない?」

「いいけど。」

「じゃ。行くぞ。」

「え。今?」

清汰に手を握られ、驚いたのはつかの間、そのまま人混みへと引っ張られてしまった。

いきなり何?手を繋ぐなんて、小3以来だな。

「清汰!」

「ん?」

「手、繋いだまんま。」

「う、わああああああああああ!!!!」

なんで、叫ぶんだろ。

「別に叫ぶ必要なくない?」

「ある!」

「懐かしくなかった?」

清汰は呆れた様子で深いため息をついた。

「お前はいいよな。」

「何が?」

「何でもねぇよ。それより、お好み焼き食べない?」

「うん!」