「わー!綺麗!!」

乗る前に考えていたことはすっかり忘れて、絶景に魅了されていた。

「町ちっちゃい!」

「だろうな。」

「ねぇ、なんで二人っきりになりたかったの?」

佐川を見つめて聞いた。

「お前の告白の答え、してなかっただろ?」

それ………か。

どうせ振るのに人のことを考えてしっかり返事してくれる。

そこが好きなんだよ。

「うん………」