「佐川のこと、好きなの。」

佐川は固まり、目を見開いた。

「でも、佐川は日野さんの事が好きなんでしよ。」

「違っ……!」

佐川の言葉を遮った。

「だから、伝えただけ。じゃね。」

佐川に背を向け、走り去った。

やっと言えた。

伝えれた。

すっかりした。

今なら、なんでも出来る。