「沙也加……頷くの?」
「頷くわけないでしょう? 私にはもう必要のない話だから、再テストの話したいんだよね」
「そんなにしたいなら、聞くよ」
私と歩夢で会話を穏やかに弾む中、会長ひとりだけ蒼白にしてとても穏やかではない。
「再テストは私の他にひとりいるんだけど、その子は勉強している気配が無いから留年の危機だって、先生が前話してくれたの」
「それは大変だね。留年が無くなるといいんだけど。ちなみに誰か知ってるの?」
微笑みながら聞いてきた王子様はピンと来たようだ。
爽やかな笑みが悪魔の笑みに化している。
「それがね、実はかんぺ「もうこれ以上言わないで!」
これはいじめすぎたみたい。
「……ねえ、歩夢はファンクラブのことどう思ってるの?」
「どうって……まあ、僕を肯定してくれるのは嬉しいけど、度を越しているというか。
今回みたいに節度を持ってほしいところはあるかな」
つまりは"今回のことは迷惑極まりない"と言いたいようだ。



