王子様の弱みを握っただけなのに。



「……確かに人の嫌がる顔、というかからかうのが好きだわ」



少し恥ずかしい思いが収まったので、言いたいことを切り出した。



「だけど、節度を持ってそれはやってるつもりよ。
自分でも悪いとか思ったら謝るし、親切にしてもらったらありがとうぐらいは言える」



誰かのトラウマを植え付けるくらいのことは絶対にしたくない。


それも例えば……イジメとか、そういうのは絶対に、というかそれこそ外道な行為はしたくない。



「……そうか。なんか俺もお前のことほんの少しだけ見直せたかも」


「お互い様ね」



目が合ってお互いに微笑んだ。


王子様に関しては、初めての本当の笑顔に触れた気がして……。


またドキッとしたのは、秘密だ。



「……思ったの。あなたは王子様っていうよりはちゃんとした人間だよね」


「元からちゃんとした人間だ」


「違うそうじゃなくて。表よりも裏のあなたの方が関わりやすいし、私は好きだわ」


「……っ、だからそういうのは良くな「だから決めたの」