王子様の弱みを握っただけなのに。



「あなたのことを誤解してたみたい」


「え?」


「あなたの良いところなんてそんなにないと思ってたから。でもそれは違った。
それを知って……嬉しかったし、あなたのことほんの少しだけ好印象になったわ」


「……っ」


「だから、私の自己満足に過ぎないけど、今までのこと謝ろうと思って」



私は王子様に向かい合う体制になって



「ごめんなさい」



目を見て、しっかりと言った。



「……ぷっ、何驚いた顔してるのよ。
そんなに謝るのが意外だったの?」


「そりゃあそーだろ!
お前みたいな腹黒が謝るとか、お願いしてきたりとか……予想外だらけっつーか」



王子様の顔がほんの少しだけ赤いのは夕日のせいかしら。


そう思いながらも、自分も恥ずかしかったので触れる余裕なんてなかった。