「……あのさ」
私は意を決して話しかけた。
そしたら、横目で私を見やる王子様。
「終わったから見てほしい」
「案外早かったな」
私、頑張ろう……。
王子様の努力を裏切るわけにもいかない。
今の私はそう思ったのだった。
王子様が私の答案をチェックしている最中、私はなんて謝ろうと考えていた。
だけど、段々そう考える自分が馬鹿馬鹿しくなってきて、もう勢いで乗り切ろうと決めた。
「ねえ、私は理数系に関してはあなたに頼らないといけないくらい馬鹿だけど」
「突然どうした」
「いいから聞いて。黙ったままでいいから」
……素直な気持ちを伝えるというのはいつぶりだろう。
いや、思ったことをそのまま言うのはよくあるけど、その更に奥というか、本当の本音を言うのはあまりない気がする。



