王子様の弱みを握っただけなのに。



「だって、ここに来たの結構前からだったよね。
それなのに、食べたところを見てない」



私が中庭に着いたのは昼休みが始まって5分後。


王子様がやって来たのはその3分後くらい。



パーフェクトな王子様なら出来なくもないかもしれないけど、優雅に食べるイメージがあるので早食い技を披露することはないだろう。



「そんなの食べたに決まって……」



ぐううううううう



「「……」」



私は昼食を食べたから鳴るはずがない。


王子様、お腹空いてたのか……。



「なんか間が悪かったね」


「笑うなよ!」


「……ぷっ」



人は笑うなと言われた方が笑ってしまう。


せっかく笑いを堪えてたのに、これじゃ台無しだ。