王子様の弱みを握っただけなのに。



「だけど、何で何も反応しなかったわけ」


「いや、真剣な顔で100万年とかいうキザなセリフを言われたら、流石に困るっていうか……」


「マジレスすんな」



私は再びお弁当を食べ始めた。



食べてる間も何故か、王子様は私の側につきっきりで。


しかも、私をジーッと見つめてくるものだから、視線に耐えながら、急いでもぐもぐ噛んだ。



「……ごちそうさまでした」



やがて空になったお弁当を閉まって、私は手を合わせて挨拶をする。



「ちゃんと消せよ。今の写真」


「そんなことでずっとここにとどまってたの?」


「お前ならクラスにばら撒くだろう?」


「そんな酷いことするわけないじゃん」



だけど、少し意外だ。


食事中だったから、話しかけることに遠慮してたのかな。



……王子様の場合だったら、どうすれば消してくれるのか脳内会議していた可能性が高いけど。