王子様の弱みを握っただけなのに。



これって俗に言うドM……。


私の性格を知った上というのが同時にわかるが、こればかりはドン引きしてしまう。



「付き合わなくてもいいので、どうかこれだけは!」


「……えっと」



断る代わりに踏んづける……これはやるしかないのか?


他に何か出来ること……一応試すか。



「はっ、あなたみたいな人に踏んづける?
バッカじゃない? 私に踏まれるほどの価値があるとでも思った?」



足で踏みたくないなら、言葉で踏んづけたら……と思ったが、どうだろう。


思いっきり相手を見下して、鼻で笑う。



「あ、ありがとうございます!
そうですよね! 僕なんかが踏まれていい存在じゃないですよね……!」


「そう……わかってくれてよかったわ」



こんな人、本当に世の中にいたんだ……。



「あの、更に欲を言ってもいいのであれば、それを言いながら踏んでほしいです……!」


「だから、それは……」



流石にいじめてるみたいでできるわけない!


もういっそやるしかないのか……上履きだから制服汚させたくないんだけど。