王子様の弱みを握っただけなのに。



これは、もしかしなくても告白だ……。


げんなりしながらもその人の後を追えば、人気のない図書館だった。



「あの……志村さんのことが好きです。
ずっと前から一目惚れしたんです」


「……」



やっぱりそうだった。


断るのも勇気いるのは知っている。


だけどそれ以上に一目惚れというのが嫌いだった。


私のこの性格を知って好きになった人なんて見た試しがない。



「……あいにく一目惚れっていうのが嫌なの。
あと、それと好きな人がいるから」


「それでもいいんです!
……僕の頭に足を踏んづけながらそう言ってくれれば全然構わないので!」


「は?」



想定外すぎる。


え、好きな人に踏まれたいって何?


流石にそれはできる勇気がないといいますか。


しかも、いきなり動くかと思えば私に土下座をしてきた。