アイツ…元カノの事だ…
私はこれから自分がどうなるのか、大方の予想は出来た。しかし、受け入れる事ができない。

「あーあ、残念だよ。君がアイツの日記を読まなければこんなに早く『人形』にならずに済んだのに…」

残念、と笑うリョウマ。
隠し持っていたナイフを私の腕に突き立てた。
メリメリと嫌な音を立てて私の腕に文字を書いている。私はもう、恐怖と痛みで呻くことしかできない。

『28』

何かの番号だろうか?ああ、分かった。
私はリョウマの28番目の彼女なんだね…
私はリョウマの彼女だもん。分かっちゃうよ。