いつのまにか秋田君ができたてホカホカに湯気を立てる天ぷらとポテト、それに可愛らしいカップに入ったおにぎりを器用に持っていた。
手が、大っきいんだ。
天ぷらとポテトの紙コップを左手ひとつで持っている。
「熱く、ない?」
「へーきへーき。でも食いたいからこれ持って」
そう言って右手のおにぎりカップをあたしに向ける。
パステルカラーのレインボーストライプのカップに、キレイな色の混ぜご飯のおにぎりがアイスクリームみたいに重なってて。
そこに色とりどりの小さなまあるいアラレがトッピングされてるの。
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