うっかりまたキスのフラグをたててしまったかもと慌てて逃げ腰になったあたしを見て、秋田君がクレープを差し出してきた。 ほっと胸をなでおろしてそのクレープを一口頬張ったところで、秋田君がニヤニヤとあたしを見ているのに気がついた。 「間接キスだね」 大きな瞳でじっと見つめられて、にっこりとそんなことを言われて、また体温が急上昇するのがわかる。