先輩、先輩。

お墓に向かって話しかける。
涙がとまらない。

この一年。
泣いても泣いてもあたしの時計だけが進んで、とうとう先輩に追い付いちゃった。
そして。
今日からは。
先輩の足跡はもう、なくて。

先輩が生きるはずだった時間を、あたしだけが生きるんだ。
やっぱり、耐えられないよ。


「っつ……うぅっ……」