そんな単純なことなんだけど、あたしはたったそれだけで、 先輩と、晴と、あたしが。 繋がったような気持ちになる。 ねえ先輩。 あたしがもし、晴じゃない人を好きになっていたら、きっとこうして先輩を思ったり、お墓参りに来たりは、いつかできなくなる日がくるんだよね。 先輩はもしかして。 ずっとこうしていられるように、あたしと晴を出会わせてくれたの? なんてね。 「なに話してんだよ」 「あ、ヤキモチ?」 「なわけねーだろ」 「あはは?」 「あーもう、うるせー。そうだ、ちとせ。約束」