久しぶりの晴は会わないうちにまた凛々しくなっていて、あたしは嬉しさのあまり胸に飛び込んで抱きついた。 「っと、花、花持ってるから」 「ああ、ごめんね」 「……おう、来てやったぞ」 晴は先輩の眠るその石碑をやさしく撫でると、持ってきた花を供える。 ユリに、蘭、トルコ桔梗……カーネーション、それにグリーンのピンポンマム。 あの花と同じ…… 「で、お前は、こっち」 「ありがとう!」 晴はここに来るとき、いつも。 同じ花をブーケにしてあたしにくれる。