終業式の日。
あたしは数日前にした選択をこれほどまでに後悔することになるなんて。
当たり前の毎日と、当たり前じゃない日の境目は、いつだって突然に断裂してあたしを谷底に突き落とす。
あたしはそれを嫌というほど知っていたはずなのに。
「えー。暫く休んでいた秋田なんだが、海外の病院で診てもらうことになったそうで、向こうで暮らすことになった。そういうことだから、学校もこのまま転校ということになったんだ。急なことで寂しいが、秋田の具合が良くなるよう、願ってやろうな」
教室がざわめく。
泣き出す女子もいる。
あたしの脳はすぐにはそれを理解できなくて、その様子を他人事のように眺めていた。



