瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~



「よしよし、よしよし。ちとせがこんなに泣いたの、初めてだね」
「うえっ、うえっ……」
「先輩のときだって、泣いてたけど、押し殺してたもんね」
「っく……う……あああ」
「周りに心配かけないように、無理して笑って。でもバレバレだからね」
「うん……うん……うえっ……」

奈々が、奈々の手が、泣いていいよって言ってくれている。
秋田君に右へ左へと揺さぶられた感情が、奈々の優しさで堰を切ったように、もう、止まらない。

「コンサート、楽しかったね?」
「……ん……」
「秋田君、かっこよかったね?」
「ん……」

あたしは、奈々の問いかけにただ頷く。