瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~



人が、多すぎた。
ちょっと考えればわかるはずなのに、そんなことにも頭が回らないくらい、急いていたんだ。

車道の、自転車が通るあたりまで歩行者通路になっていて、あたしは車のすぐそばをのろのろと進むしかなくて。

足がちゃんと着かない高さのサドルは加速できないと、不安定で辛くなる。

「あっ!」

案の定、あたしはバランスを崩して倒れてしまった。

あたしを避ける為にハンドルを切った車がブレーキをかけると、後ろからクラクションが一斉に鳴らされる。

歩行者通路ができて車線が狭くなっているぶん、車は渋滞気味で、そのクラクションで辺りが軽くパニックになりかけていた。