先輩が、先輩のメッセージが! 先輩のくれたたった一つの物なのに! 破片を拾い集めようとするあたしの手を、誰かが掴んで、そこから引き剥がすように遠ざけた。 「離してっ! 先輩! 先輩集めなきゃ! バラバラになっちゃったの! 離して!」 「だから危ねえだろって! 暴れんな! うわっ」 無我夢中でその誰かともみ合って、その拍子に何かを掴んでしまった。 さらさらした、変な感触があたしの手の中にある。