あたしは凍える足を奮い立たせて、扉に向い、思いっきり叩き、叫んだ。 「開けてください! 開けてください!!」 「――――!」 遠くで人の声がした! 「開けてください! 開けてください!」 「早坂さん! いま開けるから!」 吉岡君!? なんで? ガチャガチャという音のあと、重い扉が開かれ、強い風が吹き込む。 外のほうが寒い。 だけど、この冷たい風をどんなに待ち望んだか。