校庭に響いていた運動部の音がいつの間にか聞こえなくなっていて、スピーカーから下校を促す放送部の声が鳴り響く。 息が、白い。 寒いよ。 先輩、助けて。 放送部の声を聞くと、先輩が頭に浮かぶ。 会いたいのは秋田君なのに、まるで神様にすがるみたいに先輩を頼る自分が情けない。 最終下校時刻は、六時半。 この放送は六時から三回、十五分おきに流される。 今ので、三回目。 つまり、今が六時半。