マフラーを巻いた手が背中に滑って、そのままぎゅうっと、抱きしめられた。 意思が、揺らぐよ…… お願いだから…… もう、早く言ってしまわなきゃ! 「あのっ」 「ほいこれ」 言いかけた言葉を遮るようにノートサイズの包装紙が顔の前に飛び出してきた。 「なに?」 「開けてみ」 「う、うん」 言われるままに、あたしはその包みを開けてみる。