「あ、キスプリじゃん」 奈々が目を輝かせて身を乗りだした。 「そそ。ちとせにも前に持ってくって言ったしと思って」 「おお、俺これ初だ」 「あ、りがと」 中には白い陶器に入ったプリンが四つ。 「これ美味しいよね。本当に秋田君のプロデュースなの?」 「まあ俺と母さん、て感じかな。もちろん作るのはプロで」 「なるほど料理上手を仕事でも発揮かぁ、お母さんすごいじゃん」 「まあね。でもすごいから余計めんどくせー……」 「頭あがらないわけだ」 「女手ひとつで育てて貰ったしね」