お母さんが体の心配しているうちに料理上手になったんだって。 でも秋田君はあんまり嬉しそうじゃない。 食べ物に罪はないし味はウマイから食べるけど、みたいな感じで。 始めは、先輩が聞いたら泣くわぁ、とか思ったけど、吉岡君曰く、男子と女親はみんなだいたいこうだから気にするなって。 そういうものなのかな。 「あそうだ。コレ」 秋田君がランチバッグの中から四角い箱を取り出した。 パステルイエローで、手のひらサイズの、小さな箱。