ああ、だけど。 このあと奈々になんて言えばいい? 親友の好きな人に告白されるなんて、考えたこともなかったよ…… 頭の中がもうごちゃごちゃで、 あたしは早々にパイプ椅子を撤収する作業に徹するしかなかった。 「俺が持つよ」 「あ、りがとう……」 微妙な空気の中で、吉岡君も気まずくなったのか、あたしと無言でパイプ椅子を片付ける。 あっという間に結構な数を片付けてしまって、あとから来た先輩たちにスゴイスゴイと褒められたけど、あたしたちはきっと笑えていなかったと思う。