「冥土の土産、特製焼き菓子のカフェはこちらです! 店内でお召し上がりのお客様はこちらにお並びくださーい!」
「あっ、すみません、そこ通路なのではみ出さないでください」
「いらっしゃいませぇ」
開店と同時に目が回るほどの大盛況。
お客さんを待たせるなんて想定外の事態。
「とりあえず、椅子だけ壁に並べて、そっから後ろの人には整理券渡して解散してもらわない?」
「さすが奈々ちゃん、商売上手!」
「商店街育ちだからねっ」
奈々の機転に吉岡君が尊敬のまなざしを送ると、奈々はオーバーに胸をはってみせた。
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